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福島の事故により、アメリカ北西部地方の雨が、
飲料水安全基準値の130倍を超える放射能レベルに

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アメリカの『Heart of America Northwest』という環境保護グループの
代表 GERALD POLLET(ゲリー・ポレ)氏によるリポートです。

国による事実の隠蔽、情報操作は日本とあまり変わらないようです。


          

放射能の雨

By GERALD POLLET(ゲリー・ポレ)

2011 年3月25日、オレゴン州ポートランドで検出された雨水に含まれる放射能の値は、ヨウ素131が86.8pCi/ L(1リットル当たりのピコキュリー)で、福島の事故後、アメリカ合衆国内で最も高い値を記録した。オリンピア(ワシントン州、ポートランドから200キロあたりに位置する)の雨も同様に放射性ヨウ素の値が高かった。ポートランドの結果は、4月4日まで、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)から公表されなかった。

ワシントン州オリンピアにおける雨中のヨウ素131の最高値は、3月24日時点で125pCi/ Lだったが、これも4月4日までEPAからの発表はなかった。

カリフォルニア州での最高値は、3月22日にリッチモンドで検出された138 pCi/ Lだった。

飲料水の基準値は、たったの3 pCi/ Lである。従って、薄められていない雨水を飲んでいたポートランドの人々は、飲料水安全基準値のおよそ30倍、オリンピアの基準値の41倍のヨウ素131 を消費し、曝されていたのである。シアトルや、ベリングハム地域の結果はない。安全基準値は、1日に2リットル水を飲んだとして、1年に4ミリレム摂取することになり、この値は、毎日30年以上摂取すると、一万人に一人が癌を発症するリスクである。子どもの場合、特に、ヨウ素は幼児の甲状腺に濃縮するため、大人よりも3倍から10倍のリスクとなる。もちろん、ヨウ素131は癌の発症を引き起こさないかもしれない。

リッチモンドの雨が、3月22日に高い値を示したのであれば、EPAは同じ日に、または、なるべく近日中に、太平洋岸北西部地域で検査を行ったのではないかと期待するが、その事実を受けて調整を行うことなく、週に1度か月に1度検査されるだけである。例えば、福島原発での爆発という事態を受けて、日本からの天候パターンに基づいて、テストを増やすなど、そういうことは行われていない。

アイダホ州ボイシでは、3月22日と3月27日にヨウ素131の最も高い値が検出されている。それぞれ、390 pCi/ Lと242pCi/ Lだ。

EPA により公表された高い値は、3月31日に検出されたフロリダ州ジャクソンビルの150pCi/ Lだった。このことは、汚染が広範囲にわたっている可能性を示している。また、これまで述べられてきた、ヨウ素131の8日間の半減期だと、汚染がアメリカを横断することはないといった公表やニュースの報道が誤りであったことを表している。ジャクソンビルの雨に150の値が出たということは、西海岸に、より高い値がより早い日数で広がった恐れがある。

ボイシで390 の値が出たのであれば、飲料水の安全基準値の130倍ということになる。 おそらく同じ雨雲が、ボイシに到達する前に、オレゴン州やワシントン州で半分の値の雨を降らせたのだろう。

3月22日に242pCi/ Lというサンプルが取られたボイシより前で、直近の日の、オレゴン州やワシントン州で検出し、公表されたサンプルはない。ポートランドには、全期間に報告された2つの降水サンプルしかなかった。(1つは上述のとおりで)2つ目は、4月20日に出された“検出無し”という結果だった。これらの結果についても、EPAからは5月24日になるまで公表されなかった。

アメリカ合衆国エネルギー省オークリッジ国立研究所の本拠地であるオークリッジで集められた多数のデータがあるのに、エネルギー省のハンフォード・サイトおよびパシフィック・ノースウエスト国立研究所は、EPAの集積プログラムに加えなかった。―― ハンフォードにおける広範な放射性物質に関わるモニタリングの結果があったにも関わらず――※ハンフォードは、ワシントン州東南部にある場所で、原子力爆弾作成のマンハッタン計画でプルトニウムの精製が行われた場所。

EPAは、どの機関がRadNet プログラムにデータサンプルを集積しているのか、公表するのを拒否している。そのため、中立した立場の審査を妨げ、サンプルの選択が偏っているかもしれないといった懸念が高まり、高いリスクのある地域(ポートランドなど)でさえ、なぜ月に1度の検査しか行われないのか? といった多数の疑問が放置されているのだ。

EPAの“定期的な”サンプリングをふり帰った発表では、2011年3月中旬から5月3日まで、全体的にサンプリングは増えているとほのめかしている。しかし、公表されたサンプリング結果の報告は、たくさんの場所を示しているが、オレゴン州ポートランドのように、非常時も月に1度の降水サンプリングから回数は増やされていなかった。

EPAによる5月3日の声明

「データ結果を精査した結果、日本の原子力事故に関連する放射能レベルは下降していることを示している」 EPAは、降水・飲料水・牛乳のための調査を平常時のRadNetサンプリングと経路分析に戻してしまった。

「いつものように、100 箇所以上ある固定モニターによるEPAのRadNetシステムは、EPAの科学者に、自然放射線の値によるかすかな変動の中で、ほぼリアルタイムのデータを提供し続けている……

「RadNetモニターやサンプリングで検出された放射能の値はすべて非常に低かったこと、公衆衛生に関するすべての基準より低かったこと、そして、徐々に減少しつつあるということがわかったのは重要なことだ。EPAは、連邦の協力者とともに日本の状況を監視するための活動を続け、必要ならば放射能のサンプリングや分析を促進するための準備を行う。データ はEPAのホームページで公開し、入手することができる」

『ハート・オブ・アメリカ・ノースウエストHeart of America Northwest』(ハンフォードをきれいにするための活動家グループ)の再調査によると、EPAが断言する“ほぼリアルタイムのデータ”は、EPAが1週間後に公表するデータと一致していない。放射性粒子や気体が放出されたもうひとつの爆発事故があった深刻な週は、結果の集積と公表との間に長い時間のギャップがあったことで、適切な公衆衛生に対する注意や反応を妨げたにちがいない。データの公表に1週間かかることで、人々は、重要な決断をせまられるときに、自らの選択を行う能力を奪われるのだ。

All data from EPA : http :// www.epa.gov/ japan2011/ rert/ radnet-sampling-data.html
Gerald Pollet is executive director of Heart of America Northwest .

原文:2011.7.11 America's Best Political Newsletter, counter punch
http :// www.counterpunch.org/ pollet07112011.html
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世界陸上出場をかけた国内短距離レース

女子サッカーワールドカップで、なでしこジャパンが準々決勝でドイツをやぶり、
13日ドイツのフランクフルトでスウェーデンと決勝をかけて戦います。
(日本でのTV放映は、14日(木)3:10-(日本時間)@NHK-BS1、4:20- @フジTV系列)

maruyama_D_20110711011600.jpg



The Wall Street Journal Japan Realtimeで『NADESHIKO JAPAN』の
勇姿がスライドショーで見られます。
>>スライドショーはコチラから

一方で、8月27日から韓国テグで行われる世界陸上への男子100m競争の
出場があやぶまれている記事を同じくJapan Realtimeからご紹介します。


28年ぶり、11大会ぶりに、日本陸上競技連盟(JAAF)は、8月 27日から韓国テグで奇数年に開催される、世界陸上競技選手権大会の男子100m競争に選手を送り出せない可能性が出てきた。日本が100m競技に走者を出さなかったのは、1983年の第1回ヘルシンキ大会だけである。

日本人短距離選手は、7日木曜日に行われた、神戸のアジア陸上競技選手権大会初日で準決勝を競い、江里口匡史(22歳、大阪ガス)、小谷優介(21歳、立命大)、川面聡大(22歳、中大)の3名は8日の決勝に出場を決めた。江里口は、10秒39―準決勝、決勝で最も速いタイム―で試合を制し、小谷は10秒 51、川面は10秒48という結果だった。しかし、これらのタイムは、日本陸上競技連盟が求める世界陸上の参加標準記録―標準記録Aの10秒18、標準記録Bの10秒25―に達していない。
running_D_20110708015624.jpg

100メートル競走の日本記録は、1998年に伊東浩司選手が出した10秒ジャストである。9秒58の世界記録は、ジャマイカのウサイン・ボルトが保持している。江里口は、ボルトが世界記録を出した同じ試合に出場していた。彼が早稲田大学の学生だった、2009年ベルリン選手権で、日本代表として戦った。現在のコーチは、2008年ベルリンオリンピックで400メートルリレーに銅メダルをもたらした朝原宣治である。江里口はまた、2009年に立てた日本人として第4位の記録である10秒7を保持している。

これらのことから、江里口はテグ大会の有力候補となっていた。しかし、左足首故障により、今季は遅いスタートとなった。7日の準決勝のあと、江里口は地元の記者に語っている。「決勝で勝たないといけないですね。トップスピードを出すことができたら、自己記録の0.1秒は詰められると思う」

8日金曜の午後6時、3人の日本人選手は、他のアジアの精鋭たちとスタートラインにつく。3人のうちいずれかが、優勝するか、10秒25以内に走れば、テグ大会へ出場のチャンスが生まれる。

1分の1/6の攻防で、決着がつく。

2011.7.8 By Anna Novick , The Wall Street Journal , Japan Realtime
http :// blogs.wsj.com/ japanrealtime/ 2011/ 07/ 08/ japan-races-to-qualify-for-global-track-and-field-event/
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セシウム137がヒトの健康に与える影響とその影響から守る方法

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さて、311以降、私たちは各種の放射性同位体とつきあっていかなくては
ならなくなりましたが
今最もその拡散および影響が懸念されているセシウム137の影響について
国内のサイトを探しても、あまり多くの情報を得られませんでした。

わかったことは
・セシウム137の半減期はおおよそ30年
・吸入や経口で取り込まれたセシウムが、最も侵入し易い細胞は、筋肉細胞
・カリウム不足な場合、セシウムの取り込みを増加させる可能性がある。

そこで、海外のサイトを探したところ、
アメリカ環境保護庁のサイトでタイトルの記事を見つけたので読んでみました。

事前に言ってしまいますが、期待していたほどの内容は書かれていませんでした。
機会をみて、環境先進国などの記事を探してみたいと思います。


セシウム137の健康への影響

セシウム 137は、ヒトの健康にどのような影響を与えるのか?

他のすべての放射性同位体と同様、セシウム137の放射線に曝露されると、癌の発症リスクの増加をもたらす。大気中に放射性物質が降下した結果、私たちは土壌や水に存在する微量のセシウム137に被曝されている。汚染された場所や原子力事故から出る廃棄物に対する被曝は、一般的な環境による被曝と比べて、はるかに癌発症のリスクが高いと考えられる。

非常に強い被曝を受けると、深刻なやけどを負ったり、死にいたることもありうる。このような被曝の例は非常に稀だが、高い被曝状態を引き起こした例のひとつは、強い産業が生んだセシウム137の取扱いミスであろう。健康リスクの規模は、被曝の状態による。たとえば、発生源の強さ、被曝の期間、発生源からの距離といった要因や、被曝者と発生源との間に防御物(金属めっきなど)があったかどうかによる。


セシウム137への被曝を測定する医学的検査はあるのか?

数種類の検査がある。しかし、通常の診療のように、個人の病院では対応していない。特別な検査器具を必要とするからだ。いくつかの検査で、尿、もしくは糞便に含まれる放射性同位体の量を測ることはできるが、非常に低いレベルである。“全身計数(whole-body counting)”と呼ばれる技術は、セシウム137 により体内に放出されたガンマ放射線を検出することができる。さまざまな携帯型計器は、皮膚や髪の毛に付着したセシウム137を 直接計測することができる。その他の技術には、各器官や血液、骨、母乳から採った軟部組織検体に含まれるセシウム137 のレベルを直接計測するものがある。


セシウム137から人々を守る

自分自身や家族をセシウム137から守るには何をするべきか?

大気圏内核実験などで、環境中に拡散しているセシウム137を防ぐことは不可能だ。しかし、環境中に存在するセシウム137による被曝は非常に少なく、深刻な被曝はありそうもない。
金属くずの分別、販売、斡旋中や、金属溶解、鋳造といった作業中、または地方自治体のごみ投棄場での処理中に、セシウム137 の被害に出くわすことが最も典型的な例といえよう。彼らは知らず知らずのうちに、封印されたセシウム137 放射線源を含む産業用器具に遭遇してしまうかもしれない。


EPA(アメリカ環境保護庁)はどのようなセシウム137対策を行っているか?

EPA およびアメリカ原子力規制委員会では、セシウム137を規制している。原子力規制委員会はその使用許可を与えており、EPAは、環境中のセシウム137 からあなたたちを守るためのいくつかの規則を設けている。原子力施設が空中に放出するかもしれないセシウム137の最大量や、飲料水に含まれるセシウム 137の最大値の基準を定める規則も含まれている。EPAはまた、セシウム137 に汚染された用地が公共利用の許可を得る前に、その用地の土壌や地下水を浄化するよう危険性の基準を定めている。


原文:2011.6.23 U.S Environmental Protection Agency
http :// www.epa.gov/ rpdweb00/ radionuclides/ cesium.html#healtheffects
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