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世界のニュースから、日本であまり報じられていないニュース、心温まるできごと、面白いイベントなどを紹介しています。
フォースとともにあれ、ケイティー!

そういえば、心温まるできごとを紹介します、とブログの紹介に書いているのに
ほとんど載せていないことに気がつきました。

そんなとき見つけた、スターウォーズファンの7歳の女の子ケイティーの話。
発端は、スターウォーズの水筒を学校に持って行ったことから、いじめが始まり、
それを知ったお母さんのキャリーさんは「ChicagoNow」というコミュニティサイトの
ひとつ「Portrait of an Adoption」にケイティーのいじめについて投稿します。

その文章がとても素晴らしくて、結末もとても素晴らしくて
本当に心が温かくなりました。キャリーさん、ありがとう!!


いじめをなくすための第一歩

11月15日~19日は、学校でのアンチいじめウィークです。多くのみなさんと同じように、最近のいじめの被害者について、呆然としながら読み進めました。これら若者たちが受けた苦痛を思うと、胸が痛みます。

私はいじめを、私の子どもより年上の子が直面している問題として考えてきましたが、最近、1年生の娘との会話で、その考えを改めました。おそらくいじめは、ここから、小さいときから始まっているのだと。

夏の終わりに、ケイティーと私はTarget (アメリカの大型量販店)に新学期のためのバックパック、ランチボックス、そして水筒を買いにいきました。いろいろと考えて、ケイティーはスターウォーズのバックパックに合うスターウォーズの水筒を選びました。

ケイティーはスターウォーズが大好きで (moi aussi)、新しいグッズを手に入れてとてもわくわくしていました。最初の数ヵ月は、ケイティーは誇らしげに自分で水筒に水を入れ、お弁当を詰める私の手伝いを毎朝してくれました。

ところが1週間前に、私がお弁当を詰めていると、ケイティーが言いました。「私のスターウォーズの水筒は小さすぎて水が十分入らないの。他のを持って行っていい?」 そうしてカップボードのところへ行き、ピンクの水筒を見つけると、「これを持って行く」と言ったのです。

私は当惑しました。「ケイティー、この水筒はスターウォーズのより大きくないわよ。明らかに小さいと思うけど」

「いいの、これがいい」彼女は言い張ります。

私はこの件にこだわりました。意味がわからなかったからです。すると、ケイティーが突然泣き出しました。

彼女は泣きながらこう言ったのです。「1年生の男の子が、ランチのときにいじめるの。私がスターウォーズの水筒を持っているから。それは男の子のものだって。毎日私がそれで水を飲むたびにからかうの。からかわれるのはいやだから、ピンクの水筒を持って行く」

私はケイティーを強く抱きしめ、心が沈むのを感じました。このようなもろい幼い年の子が、水筒のことで恥ずかしい思いをするなんて。数ヵ月前には、彼女をわくわくさせ、喜びをあたえた水筒だったのに。

どのようにして始まったのか? 子どもたちは他とは違うことをする子を見つけて、言葉やあざ笑いで彼女を仲間はずれにするのか? 娘は受け入れられるよう従うべきなのか?

私を当惑させるのは、これらの1年生の男の子たちを知っているからです。この子たちが、私の娘をいじめる意地悪でひきょうな男の子とは単純に思えないのです。彼ら一人ひとりはいい子で、ケイティーはよく楽しそうに遊んでいます。

ところが、一群にまとめてしまうと、傷つきやすく安全でないような気持ちになるのでしょう。そのことが彼らに、娘のスターウォーズ水筒をからかうといった、思いやりのない行動をとらせるのかもしれません。

おそらく互いに笑いたくて、そういうことをするのでしょう。みんながケイティーをからかうのに忙しければ、誰も自分をからかわないだろうと、そういうことをするのかもしれません。彼女に注目を集めるためにいじめをすることが、この年齢の社交術の限界なのかもしれません。

「ケイティー、違っていても大丈夫なのよ。女の子がみんなピンクの水筒で飲む必要なんてないのよ」

「違いすぎるのはいやなの」ケイティーは涙ながらに訴えます。「私はもともとみんなと違う。クラスの誰もメガネや眼帯をつけてないし、誰も養子じゃない。今はもっとみんなと違うのよ。スターウォーズ水筒のせいで」

ケイティーは、養子であることと視力が悪いせいで他の子と異なる事実を受け入れることができないのです。けれども、ケイティーは学校に付けていくアクセサリーを自分で決めているし、選ぼうとしています。他と異なることの度合いがあることを彼女は学んでいるのです。そして、どのように自分の違いを最小限度に抑えるかを望んでいるのです。

他人と異なるということは、分かりづらいテーマです。私たちは多様性を賛美し、寛容を説きます。と同時に、大人の私たちは異なるものに対してしばしば恐れをいだきます。私は人々が、ゲイであったり貧しかったり、太りすぎだといって互いにからかうのを目にします。私は大人たちが、異なる宗教や政治信念を持つ他の人をいじめるのを目にします。

私は人々が、公には多様性を賛美し、個人的には異なる人を攻撃するのを目にします。

そのことが、子どもたちにジワジワと伝わっていき、好みのおもちゃのタイプによって互いをけなすようになるのです。それで、一組の1年生と水筒とともにいじめが始まるのです。今ここで、地域社会の私たちは、知らず知らず深みにはまる、異なる者へのいじめの状態を認識する必要があります。私たちは、誰にも危害をあたえない限り、互いに選択したものをサポートすることを示す必要があります。

私はケイティーに自分の考えをすべて話しました。話し合いは、最適なディフェンスです。私は、彼女が本当に望むなら、スターウォーズ 水筒を持って行くことを勧めました。他の子と違ったとしても。今日、ケイティーは、その水筒を持って行く勇気を得ました。彼女が神経質にならずにランチを食べられることを願っています。

私はケイティーに、一人じゃないことを、他にもスターウォーズ を理解する女性たちがいることをわかってほしいと心から願っています。これを読んでいるスターウォーズ ファンの女性がいましたら、ケイティーの応援をお願いします。あなたたちのメッセージやコメントを彼女に読んで聞かせます。きっとケイティーは、私が思うに、たくさんの女性ファンの数に驚くことでしょう。

そして、ピンクの水筒を持っていきたがる男の子のお母さんがいらっしゃるなら、ケイティーのことを伝えて、元気づけてあげてください。「彼女が“男の子用の”水筒を持ち歩くことができるなら、彼だって“女の子用の”水筒を持つことができる」 すべての子どもが、他と違うことを理解することができる、自信に満ちた大人に成長するよう、ヘルプしていこうじゃありませんか。

      

ケイティーは、いただいたコメントに大喜びしています!! 私の可愛い1年生の娘は、パソコンの前に私と一緒に座って、読者からの素敵な元気のでる書き込みを声を出して読んでいます。彼女の顔は輝いています。夕食後毎晩、私たちは一緒に座り、ケイティーは私や父親にいくつかのコメントを聞かせてくれます。コメントをプリントアウトして、彼女が必要と感じるときにいつでも読めるよう、本にするつもりです。今日、ケイティーは、スターウォーズ のシャツを着て学校に行き、私に言いました。「(コメントをくれた)みんなにこのことを教えてね!!」 彼女は本当に自信を取り戻したのです。学校に行く前、スターウォーズ のシャツを着たケイティーは、ちょっぴり気取ってつま先で回ったんです。

みなさんありがとう、キャリー。



ケイティーがへこたれないよう、フェイスブックの『Portrait of An Adoption』をどうぞお気に入りに入れてください。私はそこにすべての記事を載せています。

Please go here http :// www.babble.com/ babble-50/ mommy-bloggers/ nominate-a-blogger/ to vote for Portrait as a best Mom Blog of 2010 . It is currently#5 .

原文:2010.11.15 ChicagoNow
http :// www.chicagonow.com/ portrait-of-an-adoption/ 2010/ 11/ anti-bullying-starts-in-first-grade/

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日本のTPPへの早期決定 : 絵に描いた餅になるのか、それとも信頼できる公約になるのか?
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「環太平洋戦略的経済連携協定」通称TPPへの参加については
国内でも意見が分かれていますが、海外では日本の姿勢がどのように
報じられているのか探したところ、EAST ASIA FORUMというサイトで
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の政治学の教授が書いた
記事がありました。

驚いたのは、アメリカによる日本への「GAIATSU」というように
「外圧」という言葉がそのまま使われていたことです。

海外でも日本がアメリカの外圧に弱いことは常識なのでしょうか。
アメリカを始め世界各国から何といわれようと
レアアースは国内消費を優先させる立場を崩さない中国を
少しは真似てもよいような気もします。

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菅総理大臣が、木曜日の内閣不信任決議を切り抜けたことを考慮すると、先のG8主要国首脳会議で、早い時期に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に日本が参加できるよう決断すると、交わしたコミットメントを果せる立場になるかもしれない。

その案件は、菅総理とオバマ大統領との間でなされた会談で持ち上がった。菅―オバマ対談の背景には、震災の後、日本がTPPのような国際的な課題に対して、内政重視の姿勢を取り入れるであろうといったアメリカの懸念がある。もう一つ暗黙の憂慮は、総理大臣に向けたものだ。彼の内閣は弱く、TPPといった国内の調整や時間を要するものは、非常に困難な課題になるかもしれないからだ。

そのため、TPPに関する菅総理のコメントは一層驚くべきものだった。「TPPに参加するかどうかの決定期日は、地震により遅れたが、包括的な話し合いを経てできるだけ早く決定したい」  大統領は明確に答えた。「TPP がアジア太平洋地域の発展に貢献すると信じている。日本が、地震があったにも関わらず参加を検討していることに感謝している」 オバマは、日本にTPPに加入するよう圧力をかけているというよりは、激励の言葉を述べているアメリカ合衆国通商代表部のロナルド・カークのような口調だった。

だが、交渉となると話は別だ。日本は、市場参入問題、特に農業の問題について、アメリカからの強い外圧を予測できるだろう。外圧は数十年間にわたる、日米間の貿易交渉の一貫した主要問題であったし、日本市場開放の成功にさまざまな度合いで高い評価を得てきた。

日本およびアメリカ両国は、TPP を同じようなレンズで見ていると論ずることができる。つまり、アジアの急速な成長をとげる経済と貿易をすることで、自国の経済を回復させる目的なのだ。このように、拡大した輸出をとおして、経済成長をたくらんでいる。

共通の目論みを越えて疑問なのは、交渉において、どの範囲でアメリカと日本の経済と貿易の利害を一致させるかである。日本のTPP反対論者は、アメリカが TPP内で主要な権力を持つようになることを警告している。アメリカの利益に適するよう交渉に影響を与えるだろうと。最終合意のタイミングや、国家機密を扱う多くの分野を十分な議論を経ず結果を出してしまう恐れがある、TPPの協議事項を支配するだけではなく、日本にとって、アメリカの圧力は、自国にとって好条件となる交渉を不可能にすることを必然的に意味する。日本経済研究センター、シニア・フェローの小島明は、アメリカによってTPPがアジア太平洋にスポットライトを浴びさせたと2009年11月に表明して以来、この協調関係に参加するよう求め、アジアの急成長する経済と関係を強めることになるだろうと述べている。TPP の交渉は、ワシントンのペースで事を運んできた。

日本で率直にアンチTPP を唱えているひとりが、京都大学准教授の中野剛志だ。彼は主張する。「政府がTPP への日本の参加を急いでいるのは、国がワシントンに依存していることを強調する外交的スタンスに動かされているのだ。有益になるような交渉のルールは、不可能と隣り合わせなのだ」 TPP交渉では日本がアメリカの言うことを拒否できないだろうというのが、この意見の趣旨だ。

もし日本がTPPに参加すれば、アメリカとともに自由貿易協定(FTA)に調印することに等しい。事実、アメリカは、TPPの目標は過去のFTAの目標を上回ることを明らかにしている。日本の農業協同組合組織『全国農政連』が政治的に得たリポートによると、2011年2月の時点で参加を表明していたTPPメンバーがチリで5回目の交渉を行い、そこからリークされた情報は、アメリカ合衆国が物品の貿易自由化のリストの全項目を例外なく含むよう提案していることをほのめかしている。このことが少なからず日本農業の圧力団体に警鐘を鳴らしている。

経済アナリストの三橋貴明は、アメリカのTPPの目的は、農業の市場参入という問題を超えて拡大する“究極の日米FTA”ということになると主張する。三橋が「増加するメンバーは、日本におけるTPPの問題は農業の問題ではないし、エレクトロニクスや車などの産業を輸出するための問題ではないと、気づき始めているかもしれないと私は思う……」と書いているように、アメリカには、日本にTPPに参加してほしい理由があるのだ。それは非常にシンプルで明白だ。アメリカは国内雇用の利益のため、日本に非関税障壁を廃止してほしいのだ。それこそが、アメリカが求める《日本の規制緩和》であり、要するに、1989年の日米構造協議や1993年の日米包括経済協議、そして次の日米規制改革および競争政策イニシアチブを彷彿させる、日本の機構改革に対する外圧を意味する。三橋は言う。「“極端な機構改革”は、TPPの真の恐怖である」

三橋の意見の趣旨は、アメリカが本当に狙っているものは、日本の金融および保険市場にアクセスすることであり、そのことは、郵便事業の民営化と引き換えに政府案が未決定となっているため、実現をより困難にしている。政府が後ろ盾している日本郵政公社がもたらした、これらの市場における不公平競争に対する不安は高まっている。アメリカも、日本政府の調達市場に参入することを視野に入れて、拡大したTPPの運用部門の自由化を行うべきだという不安もある。三橋は、平成の日本開国というよりは、平成の日本崩壊を引き起こすかもしれないという見方をしている。

Author : Aurelia George Mulgan , UNSW@ADFA

Aurelia George Mulgan is Professor of Politics at the University of New South Wales , Australian Defence Force Academy .


原文:2011.6.2 EAST ASIA FORUM
http://www.eastasiaforum.org/2011/06/02/japan-s-early-decision-on-the-tpp-pie-in-the-sky-or-credible-commitment/

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福島の事故により、アメリカ北西部地方の雨が、
飲料水安全基準値の130倍を超える放射能レベルに

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アメリカの『Heart of America Northwest』という環境保護グループの
代表 GERALD POLLET(ゲリー・ポレ)氏によるリポートです。

国による事実の隠蔽、情報操作は日本とあまり変わらないようです。


          

放射能の雨

By GERALD POLLET(ゲリー・ポレ)

2011 年3月25日、オレゴン州ポートランドで検出された雨水に含まれる放射能の値は、ヨウ素131が86.8pCi/ L(1リットル当たりのピコキュリー)で、福島の事故後、アメリカ合衆国内で最も高い値を記録した。オリンピア(ワシントン州、ポートランドから200キロあたりに位置する)の雨も同様に放射性ヨウ素の値が高かった。ポートランドの結果は、4月4日まで、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)から公表されなかった。

ワシントン州オリンピアにおける雨中のヨウ素131の最高値は、3月24日時点で125pCi/ Lだったが、これも4月4日までEPAからの発表はなかった。

カリフォルニア州での最高値は、3月22日にリッチモンドで検出された138 pCi/ Lだった。

飲料水の基準値は、たったの3 pCi/ Lである。従って、薄められていない雨水を飲んでいたポートランドの人々は、飲料水安全基準値のおよそ30倍、オリンピアの基準値の41倍のヨウ素131 を消費し、曝されていたのである。シアトルや、ベリングハム地域の結果はない。安全基準値は、1日に2リットル水を飲んだとして、1年に4ミリレム摂取することになり、この値は、毎日30年以上摂取すると、一万人に一人が癌を発症するリスクである。子どもの場合、特に、ヨウ素は幼児の甲状腺に濃縮するため、大人よりも3倍から10倍のリスクとなる。もちろん、ヨウ素131は癌の発症を引き起こさないかもしれない。

リッチモンドの雨が、3月22日に高い値を示したのであれば、EPAは同じ日に、または、なるべく近日中に、太平洋岸北西部地域で検査を行ったのではないかと期待するが、その事実を受けて調整を行うことなく、週に1度か月に1度検査されるだけである。例えば、福島原発での爆発という事態を受けて、日本からの天候パターンに基づいて、テストを増やすなど、そういうことは行われていない。

アイダホ州ボイシでは、3月22日と3月27日にヨウ素131の最も高い値が検出されている。それぞれ、390 pCi/ Lと242pCi/ Lだ。

EPA により公表された高い値は、3月31日に検出されたフロリダ州ジャクソンビルの150pCi/ Lだった。このことは、汚染が広範囲にわたっている可能性を示している。また、これまで述べられてきた、ヨウ素131の8日間の半減期だと、汚染がアメリカを横断することはないといった公表やニュースの報道が誤りであったことを表している。ジャクソンビルの雨に150の値が出たということは、西海岸に、より高い値がより早い日数で広がった恐れがある。

ボイシで390 の値が出たのであれば、飲料水の安全基準値の130倍ということになる。 おそらく同じ雨雲が、ボイシに到達する前に、オレゴン州やワシントン州で半分の値の雨を降らせたのだろう。

3月22日に242pCi/ Lというサンプルが取られたボイシより前で、直近の日の、オレゴン州やワシントン州で検出し、公表されたサンプルはない。ポートランドには、全期間に報告された2つの降水サンプルしかなかった。(1つは上述のとおりで)2つ目は、4月20日に出された“検出無し”という結果だった。これらの結果についても、EPAからは5月24日になるまで公表されなかった。

アメリカ合衆国エネルギー省オークリッジ国立研究所の本拠地であるオークリッジで集められた多数のデータがあるのに、エネルギー省のハンフォード・サイトおよびパシフィック・ノースウエスト国立研究所は、EPAの集積プログラムに加えなかった。―― ハンフォードにおける広範な放射性物質に関わるモニタリングの結果があったにも関わらず――※ハンフォードは、ワシントン州東南部にある場所で、原子力爆弾作成のマンハッタン計画でプルトニウムの精製が行われた場所。

EPAは、どの機関がRadNet プログラムにデータサンプルを集積しているのか、公表するのを拒否している。そのため、中立した立場の審査を妨げ、サンプルの選択が偏っているかもしれないといった懸念が高まり、高いリスクのある地域(ポートランドなど)でさえ、なぜ月に1度の検査しか行われないのか? といった多数の疑問が放置されているのだ。

EPAの“定期的な”サンプリングをふり帰った発表では、2011年3月中旬から5月3日まで、全体的にサンプリングは増えているとほのめかしている。しかし、公表されたサンプリング結果の報告は、たくさんの場所を示しているが、オレゴン州ポートランドのように、非常時も月に1度の降水サンプリングから回数は増やされていなかった。

EPAによる5月3日の声明

「データ結果を精査した結果、日本の原子力事故に関連する放射能レベルは下降していることを示している」 EPAは、降水・飲料水・牛乳のための調査を平常時のRadNetサンプリングと経路分析に戻してしまった。

「いつものように、100 箇所以上ある固定モニターによるEPAのRadNetシステムは、EPAの科学者に、自然放射線の値によるかすかな変動の中で、ほぼリアルタイムのデータを提供し続けている……

「RadNetモニターやサンプリングで検出された放射能の値はすべて非常に低かったこと、公衆衛生に関するすべての基準より低かったこと、そして、徐々に減少しつつあるということがわかったのは重要なことだ。EPAは、連邦の協力者とともに日本の状況を監視するための活動を続け、必要ならば放射能のサンプリングや分析を促進するための準備を行う。データ はEPAのホームページで公開し、入手することができる」

『ハート・オブ・アメリカ・ノースウエストHeart of America Northwest』(ハンフォードをきれいにするための活動家グループ)の再調査によると、EPAが断言する“ほぼリアルタイムのデータ”は、EPAが1週間後に公表するデータと一致していない。放射性粒子や気体が放出されたもうひとつの爆発事故があった深刻な週は、結果の集積と公表との間に長い時間のギャップがあったことで、適切な公衆衛生に対する注意や反応を妨げたにちがいない。データの公表に1週間かかることで、人々は、重要な決断をせまられるときに、自らの選択を行う能力を奪われるのだ。

All data from EPA : http :// www.epa.gov/ japan2011/ rert/ radnet-sampling-data.html
Gerald Pollet is executive director of Heart of America Northwest .

原文:2011.7.11 America's Best Political Newsletter, counter punch
http :// www.counterpunch.org/ pollet07112011.html
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